Scratchジュニアをつかってプログラミングするためには、あらかじめ知っておいた方がよいことがいくつかあります。これらを知っておくと、ブロック選びがスムーズにできたり、スクリプトを思い通りに組み合わせたりできるようになるので、きちんと理解しておきましょう。
この記事では、スクラッチジュニアのステージの広さがどのくらいなのか?たてよこのマス目がいくつなのか?について、図とスクリプト例をつかって説明しています。
ステージの広さ・たてよこのマス目の数
結論からですが、ステージの広さ・覚えておく必要があるマス目の数は、たて15マス・よこ20マスです。
下の図のように、プロジェクト画面の左上の方にある「グリッド」アイコンを押すと、ステージ上にグリッドを表示させたり消したりできるので、いつでも確認することができます。
スクリプトを作っているときに、たとえば、ステージの端っこまで残り何マスあるのか?ほかのキャラクターとあと何マス離れているのか?を調べるときなどに便利です。
こんなときに活用しよう
キャラクターを好きな位置でピッタリ止める
上の図では、ぺんぎんの場所は、たてが6マス目・よこが3マス目の位置にいます。
このぺんぎんを海までぎりぎりのところまで歩かせて止めたいとします。このとき、たての位置は動かす必要がないので、よこが13マス目のところまで移動できればOKです。
くりかえしますが、現在ぺんぎんは、よこ3マス目のところにいて13マス目のところまで移動したいので、「13マス目-3マス目=10マス分」動かすことで、海と陸地の境目のところまで移動することができます。
こんな感じ↓↓↓
このように、グリッドを表示させながらスクリプトを作っていくととても便利です。作品が出来上がったらグリッドは消しておくようにしましょう。
ステージの端から端までの移動量は「マス目の数-1」と覚える
上の図では、ぺんぎんの場所は、たてが1マス目・よこが1マス目の位置(左下の隅)にいます。
このぺんぎんをステージ右上の隅まで移動させて止めたいとします。
現在ぺんぎんは、よこ1マス目のところにいて20マス目のところまで移動したいので、「20マス目-1マス目=19マス分」動かすことで右の端っこまで移動することができます。同じようにして、たて15マス目のところまで移動したいので、「15マス目-1マス目=14マス分」動かすことで上の端っこまで移動します。
こんな感じ↓↓↓
これをたて15マス・よこ20マスとしてしまうと、1周して元の位置に戻ってきてしまいます。こんな感じ↓↓↓
ステージの広さはたて15マス・よこ20マスですが、その数字をそのまま「〇〇へ動く」ブロックに入力するとキャラクターはステージを1周してもとに位置に戻ってきます。
まとめ
この記事では、スクラッチジュニアのステージの広さがどのくらいあるのか?たてよこのマス目がいくつなのか?について、図とスクリプト例をつかって説明しました。
ステージの広さやマス目の数、そしてスクリプトをつくるポイントは以下です。
- ステージの広さ・マス目の数は、たて15マス・よこ20マスである。
- 「グリッド」アイコンを押してグリッドを表示して、キャラクターの位置を確認しながらつくる。
たてよこのマス目の数を把握してスクリプトをつくるようにすると、キャラクターを思いどおりに動かすことができるようになると思います。
Scratchジュニアでは、左下をたて1マス目・よこ1マス目とする座標系といえますが、そもそもScratchジュニアは5歳~7歳の子供を対象にしていることもあり、座標というむずかしい言葉は使わない方が良いと思います。
代わりにたとえば、今キャラクターのいる位置は『たて3マス目でよこ5マス目ですね』という風に説明するのが良いと思います。そのようにした方が、自然に座標系というものにも慣れてしまうでしょう。