Scratchアカウントのステータスが「New Scratcher」から「Scratcher(スクラッチャー)」に昇格すると、世界中のユーザーと共有できる「クラウド変数」が使えるようになります。
この記事では、「クラウド変数」の作り方と使い方について詳しく説明しています。
Scratcherになる方法についてはこちらで説明しています。↓↓↓
クラウド変数について
「クラウド変数」とは、入力した値をサーバー上に保存することができる変数のことで、1つのプロジェクトにつき10個まで作ることができます。
クラウド変数について、Scratch公式サイトには以下のように記載されています。
クラウド変数を使うと、プロジェクトのデータを保存し、Scratchコミュニティの参加者と共有することができます。クラウド変数を使って、アンケート調査や、コミュニティの参加者が、時間とともに変化するデータを参照したり変更したりするプロジェクトを作れます。
Scratch公式サイト – よくある質問と答え(FAQ)
公式サイトに書かれているように、変数をScratchコミュニティの参加者と共有することができるということは、世界中のユーザーが同じ作品の中で変数を共有するということになります。
このことが何を表しているかというと具体的に説明します。
例えばあるScratchゲームの中であるユーザーが出した最高得点が、クラウド変数に保存されたとします。それ以外のユーザーも同じクラウド変数を参照できるので、最高得点が何点かが分かります。もし自分が最高得点を更新したら、クラウド変数に自分の得点が保存されて参加している全ユーザーに公開されることになります。
この記録はユーザーアカウントや時刻と一緒に記録されるので、どのユーザーがいつ頃記録した値なのか履歴を確認することができるようになっています。
クラウド変数について
- サーバー上に保持され、世界中のScratchユーザーと共有される変数
- 1つのプロジェクトに10個まで作成できる
また、クラウド変数を使用するにあたっていくつか知っておくべき注意点もあります。
クラウド変数の注意点
- クラウド変数には、数値のみが保持できる。
- クラウド変数でチャットを作ること許可されていない。
- リミックスするとクラウド変数のコピーが作成され、オリジナルのクラウド変数には影響を与えない。
- アカウントのステータスが「New Scratcher」の場合、クラウド変数を使ったプロジェクトを使用することはできない。クラウド変数にアクセスするためには「Scratcher」になる必要がある。
Scratcherになる方法についてはこちらの記事で説明しています。↓↓↓
<関連記事>【Scratch 3.0】Scratcher(スクラッチャー)になる方法とScratcherになると出来ること
クラウド変数の作り方
クラウド変数はふつうの変数の作り方とほとんど同じですが、1つだけ違う点が変数を作るときに「クラウド変数(サーバーに保存)」にチェックを入れます。
クラウド変数(サーバーに保存)」にチェックを入れると、自動的に「すべてのスプライト用」が選択され「このスプライトのみ」はグレーアウトして選択できなくなります。
また、作成された変数ブロックには、変数名の左側に雲のアイコンが付くのでひと目で区別がつくようになっています。(雲=Cloud(クラウド))
クラウド変数の作り方
- 変数を作るときに「クラウド変数(サーバーに保存)」にチェックを入れる。
クラウド変数の使い方
クラウド変数も普通の変数とまったく同じように使うことができます。
クラウド変数の値の変化(履歴)をみる
クラウド変数の値の変化をクラウドモニターで確認することができます。
クラウドモニターは、プロジェクトページの下にある「クラウド変数 – データを見る」ボタンから見ることができます。
クラウド変数を作ったり、消したり、クラウド変数に値が入力されたりすると、その履歴がScratchサーバー上にクラウドデータとして残ります。
クラウド変数の使い方
- 普通の変数と同じ使い方ができる
- クラウド上に変数の履歴が残り、その内容を見ることができる
クラウド変数をつかった作品例
ためしにクラウド変数を使ったプロジェクト「ビタ止め(Stop exactly)」を作ってみました。
ベストタイムをクラウド変数に記録するようにしています。よかったら遊んでみてください。(※画像をクリックするとScratchが開きます)
【遊び方】
①緑の旗でスタート
②ネコをタップするとストップ
【説明】
拡大縮小するネコとネコのフレームがぴったり合うところで止めることができたらGoodスプライトが表示されます。ベストタイムが更新されたらクラウド変数に記録されます。
まとめ
今回は、Scratch(スクラッチ)の「クラウド変数」の作り方と使い方について説明しました。
以下にこの記事のポイントをまとめます。
- クラウド変数は「Scratcher」になると使えるようになり世界中のScratchユーザーと共有される変数
- クラウド変数は1つのプロジェクトに10個まで作成できる
- クラウド変数には数値しか入れられない
- クラウド変数を作るときは「クラウド変数(サーバーに保存)」にチェックを入れるだけ、使い方は普通の変数と同じ
- サーバー上にクラウド変数の履歴が残り、その内容を見ることができる
クラウド変数が使えるようになると、自分で作った作品をオンラインでつながった友達と楽しめるようになることが分かりました。
ただ、アカウントステータスが「Scratcher」にならないと使えるようにならないので、まだScratchを初めていないか、初めて間もない状態でステータスが「New Scratcher」の場合は、「Scratcher」への招待をもらえるように積極的に活動をつづけましょう。
何度も紹介していますが Scratcherになる方法についてはこちらで説明しています。↓↓↓