新しくScratchのアカウントを作成すると、最初は必ず「New Scratcher」という区分になりますが、ある一定の条件を満たすと自動で「Scratcher」へ昇格するようにScratchチームから招待されます。
※Scratchチーム・・・Scratchのモデレータと開発者に与えられる称号(ステータス)
この記事では、「Scratcher」と「New Scratcher」の違い、Scratcherになるための条件やScratcherになると出来ることについてまとめて説明しています。
「Scratcher」と「New Scratcher」について
Scratcher(スクラッチャー)とは?
Scratcher(スクラッチャー)とは、Scratchについて十分理解し、活発な作品づくりを通してScratchオンラインコミュニティー(コミュニティーサイト)に貢献しているユーザーに対して、Scratchチームから与えられる称号のことです。
称号は、Scratchにサインインして「プロフィール」ページのユーザーアカウント名の下に表示されます。
New Scratcherとは?
アカウントを作成したばかりの人は「New Scratcher」という表示になっています。「New Scratcher」には、以下のような制限が設けられています。
これらの制限は、コミュニティーサイトでの荒らしやスパム行為を防止するために設けられていますが、「Scratcher」に昇格することによって解除されます。
New Scratcher の制限事項
- クラウド変数を作れない・使えない
- フォーラムのトピックを閉じる機能が使えない
- フォーラムでの投稿後、再投稿までに120秒待つ必要がある
- フォーラムでの画像投稿ができない
- コメント後に30秒待たなければならない
- フォーラムで外部リンクができない
- フォーラムで編集のためのURLが出ない
Scratcher(スクラッチャー)になるためには?
Scratcherになるための条件
Scratch公式サイトの「よくある質問と答え(FAQ)」コーナーの
『どうすれば「New Scratcher」から「Scratcher」になることができますか?』
という質問には、以下のように回答が記載されています。
アカウントを作成すると、“New Scratcher”になります。”Scratcher”になるには、プロジェクトを作成して、共有したり、他のScratcherのプロジェクトに役に立つコメントをして、忍耐強くお待ちください!条件を満たせば、プロフィールページにScratcherへの招待リンクが表示され、Scratchウェブサイトでできることが増えます。(注意: New Scratcherを要求に応じてScratcherにすることはありません。)
Scratch公式 – よくある質問と答え(FAQ)抜粋
これを読むと分かりますが、「Scratcher」になるための条件は明示されていません。
私が実際に「Scratcherへの招待」メッセージを受け取ったときは、アカウント作成から2ヶ月程度で、共有したプロジェクト8つ、他人のプロジェクトにいいね(♥)またはお気に入り(★)したプロジェクトは1つか2つ、フォーラムやコメントへの投稿も無しの状態でした。
「Scratcher」に昇格した他の人の情報をインターネットで拾ってみると、みなさんも同じような感じなのでそんなにハードルは高くないようです。
いくつかの経験談を総合してみると、だいたい以下の条件がそろっていれば「Scratcher」への招待メッセージを受け取ることができそうです。
Scratcher の昇格条件
- Scratchをはじめて一定時間継続している(最低2週間以上)
- いくつかのプロジェクトを共有している(できるだけ多く)
- いいね(♥)、お気に入り(★)、リミックス、フォローなどを積極的に行っている
- フォーラムにコメント投稿する(必須ではない)
Scratcher招待メッセージを受け取ってからの流れ
昇格の条件を満たすと、Scratchチームからメッセージが届きます。
メッセージボックスを開いて、「Scratcherに招待されました!」の「もっと知る!」をクリックすると招待画面が表示されます。招待画面を読み進めて最後のページで「賛成!」をクリックするとScratcherの称号をもらうことができます!
Scratcher(スクラッチャー)になると出来ること
Scratcherになると「New Scratcher」で制限されていたクラウド変数が使えるようになったり、フォーラムでのコメント投稿の待ち時間の制限が解除されて活動に自由が与えられるようになります。
Scratcher になると出来ること
- クラウド変数が使えるようになる
- フォーラムでのコメント投稿の待ち時間がなくなる
- フォーラム内でのその他の制限がなくなる
この中でも作品づくりに特に大きな影響があるのが「クラウド変数」です。
公式サイトでは、クラウド変数について以下のように説明しています。
クラウド変数を使うと、プロジェクトのデータを保存し、Scratchコミュニティの参加者と共有することができます。クラウド変数を使って、アンケート調査や、コミュニティの参加者が、時間とともに変化するデータを参照したり変更したりするプロジェクトを作れます。
クラウド変数については、内容が細かくなるので別の記事で説明します。
まとめ
今回は、「New Scratcher」と「Scratcher」の違い、「Scratcher」になるための条件、「Scratcher」になると出来ることについてまとめて説明しました。
今回の記事の全体をまとめたポイントは以下です。
- Scratcherになる条件は公式には明示されてないが、おおむね以下の条件を満たす必要がある。
・Scratchをはじめて最低2週間以上継続している
・いくつかのプロジェクトを共有している
・いいね(♥)、お気に入り(★)、リミックス、フォローなどを積極的に行っている - Scratcherになると「クラウド変数が使えるようになる」「フォーラムでのコメント投稿の待ち時間がなくなる・その他の制限がなくなる」
Scratcherの称号は、Scratchについて十分に理解し、活発な活動によってScratchコミュニティーの一員として貢献している証です。
せっかくScratchに興味をもってプログラミングに取り組んでいるところだと思うので、Scratcherの称号がもらえるようにぜひ努力を続けてください。
なかなか招待メッセージが届かなくても、あせらずに地道に活動をつづけることで必ず称号がもらえるようになるので忍耐強く活動をつづけましょう。