Scratchジュニアの基本的な操作に慣れてくると、「緑の旗でスタート」以外の方法でもスクリプトをスタートさせたい場合が出てくると思います。 むずかしいように思うかもしれませんが、用意されているブロックはシンプルで数も少ないので、小さい子供でもすぐに使いこなせるようにできています。
この記事では、キャラクターが別のキャラクターに触れたことをきっかけにして、スクリプトを開始する方法について解説しています。
完成した作品
スクリプトの作り方
手順①:歩き始めるまでの時間と歩く速さを決める
たっくのスクリプト
- 「緑の旗でスタート」ブロックではじめる。
- 「待つ」ブロックで、1秒待つ。
- 「速さを決める」ブロックで、一番遅い「普通」を選びます。
※ここで、このスクリプトの後の動きを決めています。 - 「メッセージを送る」ブロックで、白色メッセージを送ります。
※このあと、複数のスクリプトを同時に動かしたいのでこのようにします。
手順②:キャラクターを小さくしながら斜めに移動させる
たっくのスクリプト
- 1つ目は、「右に2マス移動する」を5回繰り返します。
- 2つ目は、上に3マス移動します。
- 3つ目は、「1ずつ小さくする」と「0.1秒待つ」を6回ずつ繰り返します。
上の2,3,4を同時に動かすことで、斜めに移動しながら小さくなっていき、家に近づいていく動きを作ることができます。
手順③:別のキャラクターに触れたら話し始める
たっくのスクリプト
- 「ぶつかったらスタート」ブロックではじめます。
- つぎに「話す」スクリプトで「ただいま~」としゃべらせます。
- 「待つ」ブロックで1秒待ってから、「消す」ブロックで徐々に消えていく効果を出しています。
- 最後の赤い「終了」ブロックは、最後ということを示しているだけです。
※何も動作はしないので、無くても問題はありません。
おうちの中に入っていく様子を表わすために、「消す」ブロックを使っています。このブロックは、キャラクターを徐々にうすくして消してくれるので、今回使ったような場面で使うと、ちょうど良い感じになります。
まとめ
今回は、キャラクターが別のキャラクターに触れたことをきっかけにして、スクリプトを開始する方法について解説しました。
今回のような作品をつくるポイントは以下です。
- 「ぶつかったらスタート」ブロックではじめる。
- 「ぶつかったらスタート」ブロックは、アクションをおこしたいキャラクターにつくる。
今回の作品は、たっくが家とぶつかったら「ただいま~」と話すように作っています。これは、たっくにセリフをしゃべらせたかったからです。もし、ぶつかったら家の方に何かしらのアクションを起こしたい場合は、「ぶつかったらスタート」ブロックを家キャラクター側につくる必要があります。
そのほか、キャラクターを斜めに移動させる方法や手前から奥に向かって移動する奥行き表現も使っているので、少し複雑にみえるかもしれませんが、これらについては他の記事で解説していますので、そちらも参考にしてみてください。
今回紹介したスクリプトで使っているブロックの名前や機能の説明は、すべてこちらの記事にまとめています。↓↓↓